きらめきStation巡り Vol.2

偽田中 秀(SHU)

唯ちゃんお出かけ
鳴沢 唯(以下、唯)「詩織ちゃん遅いなぁ〜.......今日から旅行の約束してるのに.....今度もまた『面白い駅があるから行こう!』って約束してるのに.......」
 唯「.....あ、来た!向こうから走って.....あ、あれ?」
虹野 沙希(以下、虹野)「唯ちゃ〜ん.......はぁ、はぁ、はぁ......お、お待たせ!」
 唯「あれ?沙希ちゃんじゃない?....そんなに息切らして、大丈夫?」
虹野「はぁ、はぁ、ご〜めんなさい。ちょっと、準備に、手間取っちゃって....」
 唯「って、詩織ちゃんは?」
虹野「唯ちゃん、今回の旅行の行き先は?」
 唯「えっと、えっとぉ.......九州だって聞いてるけど?」
虹野「んもぉ〜....忘れちゃったの?今回の行き先は『虹野松原』よ!」
 唯「『虹ノ松原』だってば........」
虹野「大丈夫。話し言葉なら区別つかないってば」
 唯「そ、そう言う問題じゃ......」
虹野「そ〜いう問題なの!さ、早く行かないと新幹線に遅れるよ!」
 唯「あ〜ん、待ってよぉ。」


虹野「さすが新幹線、早かったわねぇ。もう博多だわ。」
 唯「でも、6時間もかかったの......で、まだ博多なんでしょ?」
虹野「ほらほら、これで音を上げるなんて、根性が足りないぞ!」
 唯「う〜ん、ネを上げたわけじゃないけど.........」
虹野「ここからは地下鉄よ。乗り換えて後1時間!」
 唯「1時間か〜.......よしっ!がんばろっと」
虹野「その意気その意気!さ、行こう!」
 唯「うんっ!」


福岡市営地下鉄 藤崎駅
虹野「あ、あれ?ねね、唯ちゃん、この駅」
 唯「え?もう着いたの?虹ノ松原?」
虹野「まだまだ、虹ノ松原は後1時間くらいだけど.....それより、ほら」
 唯「あれ?藤崎だ。へ〜、こんなとこにもあるんだ。降りよ降りよ」
虹野「藤崎があるんじゃ、詩織ちゃんも来ればよかったのにね」
 唯「うん」
藤崎バスターミナル藤崎駅 切符

虹野「青森の方は、どんな感じだったの?」
 唯「ん〜っと、なんか家ばっかりのとこだったよ。青森だからリンゴ園とかあるかと思ったのに」
虹野「ふ〜ん、ここは.....バスターミナルだって」
 唯「バスでここまで来て、街中へは地下鉄で行ってくださいってことなのかなぁ?」
虹野「そういうことみたいね。バスターミナルへは地下鉄からそのまま出て行けるみたいだし」
 唯「便利な駅ねぇ。でも......なんか私達の街にもありそうな感じ」
虹野「そうね。なんだか見慣れた風景よね。早く虹ノ松原に行こう!」
 唯「沙希ちゃん....元気。」


虹ノ松原駅 駅舎虹ノ松原駅名標
虹ノ松原駅 切符

虹野「さ、やっと着いたわ。虹ノ松原!あたしの駅!」
 唯「へぇ.....すごい。駅を降りたらもう松林の中だ」
虹野「あそこに何か書いてあるわ。えっと.....防風林だって」
 唯「ぼーふーりんって?」
虹野「防風林。海風が強いから、それを防ごうって目的の林ね」
 唯「へぇ〜、そんなにこの辺の風邪って強いんだぁ」
虹野「風邪じゃなくて、風よ、風」
 唯「なんで喋ってるだけなのに違いが判るの?」
虹野「......防風林だから、海が近いはずよ。行ってみない?玄界灘!」
 唯 (う....ごまかされた)

白い建物
 唯「なんか白い建物があるよ」
虹野「喫茶店....ドライブインかな?」
 唯「でもなんか、お休みみたい。車は止まってるけど」
沙希ちゃんご機嫌虹野「よいしょ.....っと。まだ時間が早いからね。あ、脇に細い道がある。ここから海に行けるかなぁ?」

Happy Gate
 唯「Happy Gateだって」
虹野「幸せの門かぁ〜、くぐると幸せになれるかなぁ?」
 唯「沙希ちゃんなら、きっとなれるよ!」
虹野「唯ちゃん......今、幸せ?」
 唯「うん!お兄ちゃんと一緒でと〜っても幸せ!」

防風林
 唯「すっご〜い。松の木がみんな曲がってるぅ。玄界灘の風って強いのね」
虹野「冬の日本海の風って、凄いらしいわよ」
 唯「今日は、まだそんなに風強くないね」
虹野「でも、旅行が終わって、原稿書いて、本になった頃はきっと.....」
 唯「その頃、また来てみよっか」
虹野「それも面白いわね。でも、夏も来てみたいな。泳ぎに」
 唯「あ、それいいね。今度はみんなで泳ぎに来よう!沙希ちゃんの松原に」
虹野「や、やだぁ〜、私のじゃないってばぁ」

虹野「さて.....そろそろ駅に戻ろうか」
 唯「うん。来た道を戻って....松さん、風からみんなを守ってくれて、ありがとう」
虹野「それにしても凄く長い松林だったね」
 唯「うん。右を見ても、左を見ても、松ばっかり」

駅前売店
虹野「そして駅も松の中.....、着いたわ」
 唯「あれ?ここ、切符売り場がないよ」
虹野「ってことは....あ、駅前のお店で売ってるわ」
 唯「あ、本当だ。おばさ〜ん、博多まで。二枚」
虹野「博多までじゃなくて、福岡空港まで。さ、次の駅へ向かうわよ」
 唯「え?もう帰るんじゃないの?」
虹野「まだまだ。旅行は根性よ!次は新潟へ飛ぶわ!
 唯「え〜、九州だけだと思ってた。でも新潟だと、お魚とかおいしそうね」
虹野「さ、行くわよ」


新潟交通 11
 唯「ねね、沙希ちゃん。なんかこの駅、JRの駅じゃ無いみたいだけど?」
虹野「うん。ここは新潟交通っていう私鉄の駅なの」
 唯「へぇ〜、あ、でもなんか車庫に東京でも見る電車が居る!」
虹野「あら、小田急の電車ね」
 唯「なんでこんなとこに小田急の電車が走ってるの?」
虹野「う〜ん、よくわかんないけど、要は小田急で要らなくなったのを買ったかもらったか、したんじゃないかしら?」
 唯「ふ〜ん、そうなんだ」
虹野「さて、切符買いましょ」
 唯「ちょ、ちょっと待って。どこまで?」
虹野「ついこの間、出来たのよ。面白い駅が。すいませ〜ん、ときめきまで二枚!」
 唯「え!ときめきなんて言う駅があるの?」
虹野「そう。この間出来たばっかり。ほやほやの駅よ。さぁ、電車も来たし。乗りましょう!」
 唯「うん。楽しみだなぁ、できたての駅なんだ」

ときめき駅ホームときめき停留所 駅名板
ときめき駅 切符ときめき駅 切符(裏)

 唯「着〜いた。ときめき!.....って、これだけ?」
虹野「そうみたいね。ホームがあるだけだわ」
 唯「なんかこれも凄い駅ね〜」
虹野「周りは......家が多いわね。」
 唯「ちょっとあるいてみよう」

ときめき周辺
虹野「へぇ〜、見てみて、唯ちゃん」
 唯「なに?....家の広告?」
虹野「見て欲しいのは、広告じゃなくて住所よ。ほ〜ら」
 唯「あ、すごい。黒崎町だって。ゆかりちゃんの親戚と同じ名前だ」
虹野「新潟市黒崎町ときめき。出来過ぎなくらいの町の名前ね」
 唯「高速道路の向こうは....田圃ばっかりね」
虹野「後はトラックセンターだわ。運送会社は....飛脚ってことは佐川急便ね」
 唯「Footworkとかは?」
虹野「よくお世話になるとこだけど.....無いみたいだわ」
 唯「なんか残念」

 唯「沙希ちゃん、時間は?」
虹野「そろそろね。帰りましょうか」
 唯「うん! あ、あれ? ここも切符の販売機無いよ。どこで買うの?」
虹野「さっき見てたんだけど、バスと同じみたい。みんな整理券取って、降りるときに払ってたわ」
 唯「へぇ〜、沙希ちゃん、よく見てたね」
虹野「そ、そんなことないよ。あ、電車来たわ。整理券取って....と」
 唯「今回は、激しかったね。九州からトンボ返りで新潟だもん」
虹野「そうね。今度はもう少しゆっくりしましょう」
 唯「お願いだよ。唯、疲れちゃった」
虹野「ごめんね。でも、ときめき駅がせっかく出来たんだし。どうしても来たくって」
 唯「そ、そんな、謝らないでよ。唯、別に怒ってないから」
虹野「本当?よかったぁ〜」

ときめき駅名標

-End-


「原稿落とした」「アイリス悪くないもん」

「なぜ落とした」「アイリス悪くないもん」

「だから落とした」「アイリス悪くないもん」

......「アイリス悪くないもん」

既に隠居の斜怪塵 偽田中 秀(SHU)


唯と詩織の五能線めぐり
QDATトップ過去の作品を訪ねてきらめきStation巡り Vol.2カタログ「鉄っぽい本3」
Published on 1997/12/29 / Last updated on 1998/10/31
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